コンセプトストーリー

高度経済成長時代につくられた橋が、
道路が、トンネルが、いま密かに
寿命を迎えようとしています。

50年以上に渡り私たちの生活を
支えてくれたそれらは今、
すぐにでも修繕・改修を行わなければ
ならない状態なのです。

しかし、
工事を担う人材が不足しています。
公共工事を多く手がける(株)大建でも、
現場監督の数が足りず、困っていました。

直すべきものは無数にある。
でも、それを直す人がいない。
そんな状況だったのです。

私たちがするべきは、現場監督の募集。
当然そう考えました。

しかし、
たくさんの会社が人手不足に苦しみ、
現場監督のなり手を「取り合って」いる中、
求人広告を出すだけでは不十分ではないか。

いや、そもそも、
人が増えさえすれば、
問題は解決されるのだろうか。

そんなことを考えながら、
あらためて私たちの現場を見てみれば……

現場は、忙しそうでした。

現場監督が、そして、職人たちが、
必死になって工事に当たっています。
楽な仕事ではありません。
夏は暑いし、冬は寒い。
皆の年齢も、気づけば随分高くなりました。

それでも、皆がそれぞれの責任を持って、
自分の仕事に取り組んでくれていました。

ああ、そうか、
と思いました。

私たちがすることは、
まだここにいない人のために
お金や時間をかけることではなく、
目の前で頑張ってくれている彼らを、
もっと支えることなんだ。
彼らが少しでも働きやすくなるような、
よりよい環境を作ることなんだ。
そう気付いたのです。

そういうわけで私たちは今回、
「工事現場に、アイノテを」
というテーマを掲げました。

アイノテとは、
工事現場にさしのべる「愛の手」であり、
そこで働く皆を盛り上げる
「合いの手」でもあります。

とはいえ、
漠然と「アイノテ」と言っているだけでは
現実的な環境改善には繋がりません。
そこで私たちは、
工事現場のサポート専門の職種を、
新しく作ることにしました。

その名もずばり、「アイノテさん」。

アイノテさんは、現場仕事はしません。
担当するのは、
工事現場の皆に「アイノテ」を届けること。

たとえば、
愛情たっぷりのお菓子を作ってあげること。
事務仕事を手伝ってあげること。
ちょっとしたお遣いを頼まれてあげること。
誕生日を迎えた人をお祝いしてあげること。

「この現場で働いててよかったなあ」と
現場の皆に感じてもらえるよう、
アイノテを提供する仕事です。

アイノテさんの頑張りが、
工事現場をもっと居心地のいい職場にする。

そうすればきっと、
「ここで自分も働きたい」という人が
現れるでしょう。

人が増えれば、できる工事も増え、
結果、日本のインフラ整備に貢献できる。

遠回りでしょうか。

そうかもしれません。
でも私たちは、真剣です。

アイノテで、工事現場を変えていきます。

株式会社 大建